「パントリーだけじゃ収納が足りるか不安…」
「棚を買い足すこともできるけど、キッチン周りが狭くなるのは嫌」
そんな方に検討していただきたいのが、この床下収納なのです。
今回はそのメリット・デメリットについてご紹介します!
1.床下収納のメリット
床下収納の最大のメリットは「収納スペースの確保」です。限られた面積に住宅を建てる場合、
収納スペースの確保は最重要課題であると同時に最難関課題でもあります。
床下収納は生活空間としては使えない床下に収納スペースを設けるため、
暮らしに影響をあたえることなく住まいの収納力をアップさせられる設備です。
普段使うことのない床下というスペースを有効活用しているため、
床面積が限られ収納スペース確保が難しい狭小住宅などに向いている設備です。
1-1.買いだめができる
安売りの日に食料品をまとめ買いするのは節約生活の基本ですが、
住まいの収納力が低いと購入した食料をしまっておくことができないためまとめ買いができません。
床下収納の収納力があれば食料品を安い値段でまとめ買いして置けますから、
毎日の食費を節約に大きく貢献します。
1-2.パントリーと併用して使える
大量の食料品をストックできる今人気のパントリー。
しかし、キッチンに設けるには新たなスペースが必要になるので、
パントリーの広さだけキッチン面積が削られてしまい使いにくい間取りになることもゼロではありません。
「床下収納だけ」とするのは中々難しいかもしれませんが、
パントリーと併用して床下収納を使えば、収納量はキープしたままスペースを分割できるので、
間取りへの影響も小さくできます。
また、見た目もすっきりして空間にゆとりを持たせることもできます。
2.床下収納のデメリット
便利な床下収納ですがいいことばかりではありません。
思わぬ失敗で大切な食料品をダメにしてしまったり使いにくさを感じて
収納力を活かせなかったりする恐れがあります。
設計段階で工夫したり最適な使い方をすれば回避できるデメリットも多いので、
どのようなデメリットがあるのかを踏まえて床下収納の必要性を考えましょう。
2-1.使用頻度の多いものは不向き
床下収納は中の物を取り出すのにしゃがまなければいけないので
出し入れしやすいとはいえません。
たまにしか使わないもの、長期保存するものをしまっておくのには向いていますが
毎日使うような使用頻度の多いものをしまっておくのには不向きです。
しゃがむくらい平気と思っていても、
実際に床下収納を使ってみるとしゃがむという動作が意外と負担が大きいのに気付かされます。
週に一度くらいなら問題ありませんが、毎日何度も開け閉めするとなると負担は無視できません。
買い置きの調味料やお酒、保存食など頻繁に出し入れしないものを選んで収納しましょう。
2-2.温度や湿度が一定とは限らない
床下は環境が安定していて温度や湿度の変化が少ないというイメージがありますが、
実際にはそのようなことはなく住宅によっては空調の効いた室内空間よりも
床下収納のほうが激しい温度変化にさらされていることも珍しくありません。
安易に食料を床下収納に保存すると温度や湿度の影響で
腐ったりカビが生えたりする恐れがあります。
食料品でも缶詰や瓶詰、未開封のパックや日用品など
腐敗やカビの危険性が少ないモノを閉まっておくようにするとよいでしょう。
2-3.フロアが平らでなくなる
床下収納は床部分に扉を取り付けるため、
キッチンのフロアが平らにならないというデメリットがあります。
最新の床下収納は扉部分にも工夫がされており一昔前のものに比べれば
デコボコも少なくフラットに近い仕上げですが、完全に平らにはなりません。
床下収納の上を通ればきしむこともありますし、細かい隙間に汚れが溜まったり、
水はねが隙間に入り込んでしみになってしまう可能性もあります。
床下収納を設ける際は使いやすさや生活動線などをよく考えて設置場所を決めましょう。
さいごに
床下収納は工夫次第でいくらでも活用できるスペースです。
食料の保管場所という固定観念にとらわれず、
柔軟な発想で使い方を工夫すれば生活の質を高めてくれるでしょう。
床下収納をいかしてよりよい暮らしを実現してください。

