クローゼットを利用する際に、不便さを感じることはありませんか?
深い奥行きの収納は布団をしまうのには便利なものの、
深すぎると洋服などをかけた際の使い勝手が悪くなってしまいます。
このような場合はクローゼットの使い方を見直すのがおすすめです。
1.クローゼットは用途に分けて設計されている
クローゼットの奥行きは、用途に分けて設定されているのがポイントです。
布団用と洋服用では必要なスペースが異なり、最適な奥行きが異なっているのです。
1-1.布団の収納には奥行きが必要になる
収納スペースは入れるものによって設計が異なっており、
クローゼットは洋服用に、押入れは布団用に作られています。
布団はたたんでも面積をとってしまうため、
クローゼットより奥行きが広く設計されるのが基本です。
広すぎて洋服が取りづらい場合は、
押入れをクローゼット代わりに利用している可能性が高いでしょう。
また、生活様式の変化で押入れが不要になっているケースが増えています。
ベッドを利用している場合はそもそも布団を入れるスペースが
不要になる場合も珍しくないためです。
しかしながらせっかくある押入れをデットスペースにしないために
活用法を考えて工夫を加える方が賢いでしょう。
1-2.クローゼットに最適な奥行きは
押入れを有効に活用したい場合に大切になるのがクローゼットに最適な奥行きです。
奥まで手が届く使い勝手の良い奥行きは65~70㎝と言われていて、
洋服をかける目安になっています。
押入れをクローゼット代わりに利用するのであれば、
手前は洋服に、奥は普段着ないものやシーズン違いの服を
収納するなど工夫をした方がよいです。
キャスター付きの収納ボックスなどを利用するのもおすすめです。
手前にハンガーラックなどをつければ洋服なども取りやすく、
デッドスペースを小さくすることができるのです。
2.用途に合わせて部屋を見直した方が良い場合も
収納スペースを前提として部屋割りを見直した方が良いケースもあります。
特に寝室や客間などは収納スペースが必要になることが多く、
押入れの方が使い勝手が良いからです。
2-1.リビングや子供部屋の収納はクローゼットでも十分
部屋割りを考える際には収納スペースが狭くても問題がないものから考えるのが自然です。
布団のサイズも小さくて住む子供の部屋や、
リビングなどの収納はクローゼットでも十分でしょう。
一方で寝室や客間は収納スペースが必要になることが多いため、
押入れがある部屋の方が向いています。
配置が逆になってしまうと収納スペースに過不足が生じやすく、
布団の出し入れなどにも手間がかかることになります。
布団は日ごろから使うものであり、出し入れが大きな負担になることもあります。
年齢を重ねるほど負担も大きく感じがちなため、
自分たちがすごしやすい環境を収納スペースを起点として考えるのもおすすめです。
2-2.押入れのスペースを有効に活用する方法は
押入れはスペースがガランと空いているので、どうしても空間が余りがちです。
特に布団を入れても布団の上のスペースが余ってしまうことは多く、
無駄を感じてしまうことがあります。
そんな時におすすめなのがハンガーバーや可動式の棚をつけることです。
ハンガーバーをつければ洋服をかけることが可能になり、
可動式の棚をつければ収納にも活用できます。
固定するタイプの棚の場合は奥まで入らないと使えない場合が多く、
使い勝手が悪くなりがちな点に注意が必要です。
日ごろから使うことを考えて設置することでストレスを軽減できるのです。
クローゼットに子供服をかける場合は丈の関係で下部が余ることも多いため、
小さな棚を設置してしまうのも手です。
ただ、そのまま物を置いてしまうと散らかって見えることもあるため、
ある程度見た目にも気を配りましょう。
3.より有効に活用するためのポイントは
ハンガーバーやラックはホームセンターにも売られていますが、
寿命が短く、すぐに壊れてしまうケースもあります。
より有効に活用するためには品質に気を配る事も大切です。
3-1.耐久性を考えておくとより便利に
つけ外しが容易なものが多く、取り入れやすいのですが
中には強度が弱いものが多く壊れやすいものもあります。
冬物のコートなどをかけてしまうとすぐに壊れてしまったり、
ずり落ちてしまったりとトラブルを招きがちです。
ストレスのものとなりかねないため、間に合わせとして考えるのではなく、
重量と耐久性のバランスをとった方がよいのです。
書類やリネンなど重量があるものをしまう場合は、
できるだけシンプルで丈夫な棚を選ぶのがオススメです。
ハンガーバーもしっかり固定できるものが良く、ねじ止めをするものの方が安心できます。
賃貸物件で壁や押入れに傷がつけられない場合は選択肢が限られますが、
将来家を建てる際のアイディアとして覚えておくといいかもしれません。
3-2.ハンガー自体の質も考慮するのがおすすめ
ハンガーラックを利用する場合は、
ハンガー自体の質も考えておくのもおすすめです。
安いものはそれだけ壊れやすく、
ハンガー自体の重量がある場合もハンガーラックに負担をかけるからです。
普段見えないところであればインテリアとの調和まで考えなくてよいものの、
ある程度考えておかなければラックの破損の原因となります。
スペースが広く、服の数が多ければそれだけ負担をかけるため、
ある程度考慮して損はないのです。
棚を置く際も、値段の安さではなく数年、
あるいはもっと先のことを見据えて買うのがおすすめです。
さいごに
クローゼットや押入れは用途に合わせて使い分けるだけでなく、
ちょっとした工夫を加えることで使い勝手が良くなります。
ハンガーラックや棚などは後々のトラブルを避けるため
ある程度耐久性を考えておいた方が良いでしょう。
安価なものを利用すると壊れてしまったり、
歪んでしまったりと不満も生じやすくなります。
長く住むことを前提として選ぶのであれば、ある程度のお金をかけた方が良いでしょうし
快適に生活を続けるために重要になってくるのです。
スペースを有効に使えるようになれば、部屋も広く感じやすくなり
日々の暮らしも快適になるでしょう。

