家を建てる上で避けて通れないのが法律上の制限です。

特に部屋の面積と収納スペースのバランスは難しく、

プランニングに苦慮してしまうこともあります。

しかし、プランによっては

容積率の計算に含まずに済む方法があるなど、工夫できる部分もあります。

計算法を知っておけば設計の幅が広がり、

より快適な家ができる可能性があるのです。

バルコニー2

1.建築基準法の制限を知ることが重要に

建築基準法の制限の中には、

床面積や土地に対する建物の大きさなど、様々な制約が存在します。

違反してしまうと建築許可が下りずに修正の手間がかかるため、

しっかりと理解しておく必要があるのです。

 

1-1.建ぺい率や容積率が課題になりやすい

家を建てる際に特に気にしなければいけない制限に建ぺい率と容積率があげられます。

建ぺい率とは、敷地面積に対する建物の面積を指します。

100%であれば敷地の全てが建物で埋まる形になりますが、

実際には有効に活用できる範囲が決まっています。

住宅地か商業用地かどうかでは異なるものの、

ある程度の空きスペースを設ける必要があるのです。

火災などの災害に備えるためには、

建物が密集するのは好ましくないためです。

 

容積率とは、敷地面積に対して、

全ての階の床面積を合計した延べ床面積を用いて計算を行います。

容積率が高ければそれだけ家の中が広いということになります。

一方で、容積率が高ければ建物の重量が増し、

構造的な負担がかかりやすくなります。

そのため、容積率に関しても制限が存在するのです。

 

1-2.床面積に含まれないものもある

バルコニー

延べ床面積は床の面積を合計したものなので、

あらゆるものが含まれるものと勘違いされる場合があります。

しかし、玄関ポーチやバルコニーは床面積の計算から除外されますし、

規定こそありますがロフトも計算に含まない方法もあります。

このように上手く組み合わせることで、

実質的に家の面積を増やすことも可能なのです。

 

 

2.制限内で部屋と収納スペースの広さを両立させるために

制限内で部屋と収納スペースの広さを両立させるためには、

様々な工夫が必要になります。

小屋根やビルトインガレージなど、有効に活用できる手法も多いのです。

 

2-1.収納スペースを増やし、部屋を広くする方法

実質的に部屋と収納スペースを増やす方法のひとつに、

小屋根の利用があげられます。

いわゆる屋根裏のスペースになりますが、高さが1.4m以下であれば

床面積として計算しなくてもよいことになっています。

収納スペースとして活用すれば、

それだけ他の面積を広げることができます。

 

また、中2階も収納スペースとして利用が可能です。

あまり広くしすぎると実質的な部屋として認識され、

床面積に加えられる可能性が出てきますが、

一般的に許可が下りる範囲内に収めればスペースの有効活用になります。

 

収納スペースを削ってでも部屋を広くしたい場合は、

1階や2階、屋根裏などのスペースを利用するのも方法なのです。

 

2-2.バルコニーや地下室の利用も

バルコニーやベランダなど、

屋外のスペースは床面積に加えなくても良くなります。

見晴らしの確保や選択スペースの確保などにも利用しやすく、

開放感のある空間作りに活用しやすくなっています。

 

地下室の利用もおすすめで、床面積の一定割合までであれば、

延べ床面積に加えずに作ることができます。

また、ビルトインガレージも

容積率算出の際に全床面積の1/5までは、延床面積から除外されますので、

敷地が狭く、駐車場のスペース確保が難しい場合は

そういう手があることも知っておくとよいでしょう。

床面積の計算には様々な規定が存在するため、

規定をうまく利用することで家の広さを確保することができるのです。

 

3.実際の計算はプロに任せる

 

図面2

スペースを生かすための工夫は多くできるものの、

実際にできるかは様々な計算が必要なる点に注意が必要です。

詳しくはプロに聞かなければならないのが基本になるため、

話を聞きながら修正を行う柔軟さが大切になります。

 

3-1.様々な計算が必要になる

小屋根や中2階など、様々なスペースを加える場合は、

延べ床面積以外の計算も必要になることに注意が必要です。

これは耐震性や重量の制限など、

建築制限が非常に多岐にわたっているからです。

家は1つや2つの要素で作るものではなく、

様々な要素が組み合わさってできます。

理論上は可能であっても、施工方法や材質を選ぶ関係上で費用が増えるなど

別の面に影響を与える可能性もあります。

 

住む人だけでなく、周囲の人への安全性に配慮する必要などもあるため、

まずは設計士や工務店などの専門家に相談することが大切です。

 

3-2.ポイントを絞ってさらに改良する

専門家に相談を行った結果、できることとできないことが明確になります。

この場合も建築の知識が多少でもあるかどうかで、話が変わってきます。

建築に対する知識があれば、部分的に妥協をして他の部分をよりよくできないかなど、

折衷案を出しやすくなるからです。

また、あらかじめ優先順位をつけておいて、何を優先したいかを伝えておく方法もあります。

コミュニケーションをとらなければわからないことが多いだけでなく、

言葉選びの関係でうまくイメージが伝わっていないこともあるからです。

 

また、建築基準法は時代によって変わるだけでなく、

自治体の条例によって制限されることもあります。

現実に即した案に修正していくことや、

持ち帰って家族と相談するのも大切なポイントです。

制限内で収めつつ、バランスをとっていく感覚が大切になるのです。

 

さいごに

家を建てる場合は様々な法律の制限内でプランニングをしていく必要があります。

基礎的な知識や例外があるかどうかで話の進み方が変わってくるだけでなく、

専門家からアイディアを引き出しやすくなるというプラスのメリットもあります。

 

スペースを有効に活用するためのアイディアを学び、

実際可能かどうか聞きながら折り合いをつけていくことが、

広く快適な家作りに繋がるのです。

その上で、費用面などのバランスをとることも大切なポイントです。

おかげさまでありがとうございます
 
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