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耐震性や断熱性に優れた様々な新しい素材が開発される一方で、

木材の良さも見直されています。

より自然に近い素材を使いたいと言う需要があるだけでなく、

様々な工法を組み合わせることで高機能な住宅も作れるようになるからです。

ただし、実は木材には様々な基準があり、素材の吟味などが重要になってくるのです。

 

1.構造材は含水率が問われる

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家を建てる際に使われる構造材には、含水率が規定以下であることが求められます。

水分が多い場合は構造的に不安定で、建物に悪影響を与える可能性があるためです。

 

1-1.含水率が高いと構造が不安定になる

柱や壁など、建物に使う構造材には含水率が一定以下であることが求められます。

含水率とは素材に含まれる水分の量を表したもので、

含水率が高いほど水分が多いことを意味しています。

水分が多いということは構造的に不安定になることが多く、

家の様な重量物を支えることが難しくなってきます。

 

また、コンクリートの液状化に代表されるように

強い振動を受けた際に思わぬ影響を受ける可能性もあります。

そのため、建築基準法で各素材に許容される含水率が決められており、

規定よりも高い状態の素材を使うことが出来ないのです。

建物を長持ちさせるためにも重要な要素になっています。

 

1-2.木材の場合は20%以下であることが求められる

日本でもっともなじみ深い建材の一つが木材です。

木材は吸湿性が高く、周囲の湿度に合わせて水分を蓄えたり、

放出したりすることが知られています。

木造の住宅は自然に湿度を調整する機能が備えられているのです。

 

木材に求められる含水率は20%以下です。

これ以上水分が多い木材を建築に使うのは不適切なのです。

重量も増えてしまうため、建築に手間がかかるなどデメリットも多くなってしまいます。

 

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その為、弊社では使用する材料の含水率20%以下になるまで

天日干しし、基準をクリアしたものだけをお客様の家に使用しています。

 

1-3.水分の多い木材を利用した際の実害

水分が多い木材を使うと言うことは、

水分で膨張した木材を使うのと同じ意味を持ちます。

時間とともに乾燥することで隙間ができたり、歪みの原因となります。

隙間が広がって部屋の断熱性が失われてしまう場合だけでなく、

柱の反りが耐震性能を弱めてしまう可能性もあるのです。

 

命に関わる事故を招く原因となりかねないため

水気を含んだ木材を建築に使用することは禁止されています。

しっかりと建築基準法を守っていることが安全な住宅の前提になっているのです。

 

2.含水率をどのように調整するかでも違いが出てくる

通常木を切り倒した際は、幹の中を水分が通っている状態であり

含水率も高くなります。

どのように含水率を調整して構造材に使うかは

非常に重要なポイントになっています。

 

2-1.自然乾燥か機械乾燥かで違いが出てくる

木材の含水率を調整する方法は機械乾燥か、自然乾燥かで変わってきます。

機械乾燥は乾燥庫に木材を持ち込んで水分をコントロールして乾燥させていきます。

数字をコントロールしやすいため早く、

大量に木材を乾燥させるのに向いています。

自然乾燥は日陰に木材を積み上げて時間をかけて乾燥させていく方法です。

構造材の状態で交互に積み上げて風通しを確保しつつ乾燥させるなど、

様々な技術があります。

 

2-2.機械乾燥のメリットデメリット

機械乾燥は大量の木材を短時間で乾燥させられるため、

大量生産やコストダウンに貢献します。

ただ乾燥させるわけではなく、乾燥庫の湿度を上げて

木材の内部の水分を抜くように工夫するなど様々な技術によって支えられています。

安定した品質と安さが大きなメリットです。

 

デメリットは機械でコントロールする都合上、

木材の個性等を活かしきれない場合がある点です。

大量に作るため、個性に合わせた調整などが行われないのが一般的です。

品質が安定する代わりに非常に良い木材が生まれづらいのがデメリットです。

建材として考えた場合は、寿命の長い家を作るのに向いていない面もあるのです。

 

2-3.自然乾燥のメリットとデメリット

自然乾燥のメリットは、

自然に水分が抜けるのを待つため木材に負担がかからない点です。

高品質の木材を作るのに向いており、より長持ちする家を作りたい人におすすめです。

 

デメリットは木材によって乾燥の進み具合が変わるため、

一本一本チェックが必要になる点です。

手間と時間がかかるためどうしてもコストは高くなります。

しかしながら、長く住む家は子供や孫に財産として残す可能性も十分にあるので、

木材には多少コストをかけた方が安定する面もあるのです。

 

3.自然乾燥では職人技が重要になってくる

木は同じ種類の木材であっても、

生えていた場所や育っていた年月によって個性が生まれます。

反り方や曲がり方も異なってくるため、

良質な木材を生むには職人の知識や経験が必要になってくるのです。

 

3-1.雨ざらしにする理由は

木材を自然乾燥する際は、日陰で時間をかけて乾燥をさせるのが一般的です。

雨水にあたることもありますがあえて外で自然乾燥させるのは、

屋内などで乾燥させると木材の反りなどが異常に進んでしまうことがあるからです。

木材の内部と表面で大きく水分が変われば木材が歪む原因になります。

 

自然乾燥をさせる際もただ放置しているわけではなく、

様々な知識や経験が生かされているのです。

 

3-2.木の曲がりや反りを見極めるのも職人の技術

木材を自然乾燥させた場合は、場所や組み方によって乾燥具合に差が出てきます。

木目が詰まった部分であれば水分が逃げづらいなど、

一本の木材でも場所によって乾燥の進み具合が違うのです。

そのまま放置すれば木材が使えなくなってしまう場合もあります。

 

そのため、乾燥の進み具合をみて一時的に蝋をぬって一部の乾燥を防ぐことや、

建築に影響がない程度に切れ目を入れて

芯の部分を乾燥させるなど工夫が凝らされています。

どのように乾燥しているか、乾燥していくかを見極めて調整していくには

職人の経験と勘が必要になるのです。

木の曲がりや反りをコントロールすることは非常に重要なポイントなのです。

 

まとめ

家の良し悪しには、木材の状態が非常に大きく関わってきます。

木材の乾燥方法一つをとっても素材の持ち味が変わってくるため、

より長く、安心して住める家を建てたいのであれば、

自然乾燥の木材を利用した家を目指すのも方法なのです。

おかげさまでありがとうございます
 
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