上質な暮らしに静かな環境は欠かせない要素です。

しかしながら住宅密集地の家となれば騒音はつきものです。

道路の通行音や隣家の生活音など、

気になる音はしっかりと防音・遮音して

快適に暮らせるような家づくりを目指しましょう。

1.住宅に影響する騒音の種類

住宅で暮らす上で騒音は避けては通れない問題です。

特に住宅密集地の家ともなれば隣家との距離も近く、

わずかな生活音が騒音になる恐れがあります。

目の前の道路を走る車の音で夜中に起こされたり、

楽器を練習する音でお子さんの勉強を妨げられたり、

些細なことのようにも思えますが、着実にストレスとなって身体に蓄積されます。

騒音と一口に言っても音の発生源はさまざまです。

どこから出る音なのか、どのような種類の音なのかによっても

防音・遮音の方法は変わってきます。

適切な防音対策をするためにも騒音になりうる音の種類を知っておくことが大切です。

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1-1.外部からの音

外部からの音は騒音の中でも最も対策が求められるものです。

外部音は住宅の立地によって状況が大きく変わるため、

騒音の少ない立地を条件に住宅を選ぶのが最も効果的な対策になります。

予算や利便性などの都合で騒音が避けられない場合は、

住宅やエクステリアに防音・遮音措置を施すことで

効果的に騒音を抑えることが可能です。

 

1-1-1.道路の音

多くの家で悩まされる騒音が道路の音です。

道路に近く、利用する人や車が多いほど騒音が大きくなるため、

幹線道路や高速道路など交通量の多い道路に面した住宅では騒音が深刻な問題となります。

騒音の発生源になるのは自動車だけではありません。

裏路地でも道路で遊ぶ子供の声が騒音になるケースもあります。

 

1-1-2.電車の音

線路近くの家では鉄道の音が問題になります。

電車は騒音と同時に振動も発生するため、きちんとした対策は必要不可欠です。

駅に近い住宅だと電車の音と駅を利用する人たちの音の両方が騒音となるため、

朝晩のラッシュ時にはひどい騒音に悩まされてしまいます。

 

1-1-3.隣近所の音

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住宅密集地では隣近所から発生する音がやっかいな騒音になります。

掃除や洗濯の音、子どもの声などが気になりだすと

一日中騒音に悩まされることになります。

特に楽器の音は距離があっても響きます。

マンションなどの集合住宅では

上下左右の部屋から響く音が最大の騒音源になります。

防音・遮音対策はもちろん、自分が周辺に騒音で迷惑をかけないよう

配慮して生活しなくてはいけません。

 

1-2.家の中からの音や家族の生活音

家の中で発生する音も騒音となります。

冷蔵庫や空調の作動音や配管から響く水音など

目に見えない箇所が騒音になることも多く、

発生源がわからずに有効な対策が取れないケースは少なくありません。

建築段階からきちんと対策を施しておかないと

やっかいな騒音に悩まされることになるでしょう。

また、家族で生活していれば、

他の家族の生活音をわずらわしく感じることもあります。

ドアの開閉音や足音などお互いの配慮が求められます。

 

2.騒音に悩まされない住宅選び

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騒音に悩まされない生活を実現するには、

住宅選びの段階から防音・遮音を意識する必要があります。

建物そのものだけで判断するのではなく、

周辺環境や生活状況による音を意識して住宅を選びましょう。

 

2-1.リビングは道路から離れた位置に

静かな環境が求められるリビングは、道路から離れた位置に設けるのがベストです。

道路に近いリビングだと窓を開けると車や人の音が騒音になりますし、

排気ガスや視線も気になります。

道路に面した側と反対側にリビングを設ければ道路の音は最小限に抑えられます。

立地にもよりますが、騒音対策を重視するなら日当たりを犠牲にしてでも

道路の反対側にリビングを設ける価値はあるでしょう。

 

2-2.建材で騒音対策

住宅用建材には防音性・遮音性に優れたものがいくつもあります。

騒音対策はコストカットの対象にされやすく、

低価格の建売住宅だと防音建材が十分使用されていない物が少なくありません。

住宅購入前に防音建材の使用状況をチェックし、

ふさわしい防音性を持った住宅であるかを確認しておきましょう。

後から追加工事をすると割高な費用がかかります。

 

2-3.壁や床の厚みを確認

薄い壁や薄い床は生活音を他の部屋に大きく響かせます。

家族で生活する住宅なのに床や壁が薄いと生活音が騒音になってしまうため、

互いに気を使いながらの生活を強いられる可能性があります。

特にアパートやマンションなどの集合住宅では

壁や床の厚みが不足していると生活音が直接響いて騒音になるため、

ご近所トラブルを引き起こしかねません。

見た目だけで判断するのではなく図面や書類で確認しておきましょう。

 

2-4.換気扇の位置を確認

室内を換気する換気扇は、いわば室内と室外をつなぐ穴のようなものです。

換気扇が道路に面していたり隣家の給湯器が近くにあったりすると

外部の騒音が換気扇を通じて内部に響いてしまいます。

位置が悪いときは室外側に防音カバーをかけるなどして

内部に音が入るのを防ぎましょう。

 

3.家庭でできる騒音対策

 

騒音はやっかいな問題ですが、

家庭でもきちんと防音・遮音すれば快適に暮らせる住まいは実現します。

お金をかけずにできる対策もあるので、

生活環境を見なおして音の悩みを解消しましょう。

 

3-1.家具の配置を見直す

家具は音を遮る防音壁の役割を果たします。

道路に面した壁側に棚を置いたり隣の部屋とし切る壁側に

クローゼットを設けたりすれば、音を遮って室内が静かになります。

厚手のカーテンも窓からの騒音を防ぐのに有効です。

上階の騒音対策として有効なのがカーペットやラグなどの敷物です。

上階の騒音で最も響くのがどすどすと歩く歩行音ですが、

着地した足を柔らかく受け止める敷物を敷いておけば衝撃は吸収され音は響きません。

 

3-2.すき間をふさぐ

密室だと思っていても住宅には意外とすき間があるものです。

わずかでもすき間があると騒音が入ってくるので、

すき間はきっちりと塞いでおきましょう。

特に注意して欲しいのがエアコンのダクトです。

本体と室外機を繋ぐダクトは壁に穴を開けて通しますが、

シーリングが不完全ですき間があると外部の音が入ってしまいます。

わずかなすき間も見逃さずきっちり塞ぎましょう。

騒音を減らして快適な暮らし

騒音というのは小さなものでも影響は無視できません。

騒音が原因で体調を崩すケースも多く見られるため、絶対に軽視してはいけません。

正しく防音・遮音すれば騒音の大部分は減らせます。

適切な対策で騒音のストレスを無くし、快適な暮らしを実現させましょう!

おかげさまでありがとうございます
 
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